部屋に観葉植物があってよかったなと思う理由の1つに、オノマトペを使って気持ちを表現したりジェスチャーを覚えたことがあります。
子どもが喋り始めた時って、次に何を喋るか気になりますよね。
息子が0〜2歳頃にオノマトペとジェスチャーでコミュニケーションの幅が広がったなと思います。
今では赤ちゃんが喋れない頃から、ジェスチャーでその意味を示すベビーサインという方法もありますよね。
ベビーサインほど本格的にはできないけれど、子どもの気持ちを引き出す方法で、大人側からできることがあるとしたら試してみたくなりませんか?
ここでは大学で発達心理学を学び、その後児童指導員をしていた私が行っていたオノマトペを意識した簡単なコミュニケーション方法をご紹介します。
今回は身近な植物を例にご紹介します。
観葉植物を使った子どもとのコミュニケーション法
大人がやってみせること
- 葉が陽の光にあたって葉が透けている様子を一緒に見る。
- 「はっぱキラキラ」と片手をヒラヒラして見せる。(きらきら星を歌う時のジェスチャーのような)
たったのこれだけ!
0〜2歳頃の月齢ごとに意識したいポイント
0歳〜1歳頃
手をヒラヒラさせるジェスチャー
→まだうまくお話できない赤ちゃんとコミュニケーションをとるベビーサインのように使える。
1歳〜1歳6ヶ月頃
「キラキラ」という言葉
→子どもが発語しやすいオノマトペ(擬音語や擬声語、擬態語)なので、一語文の発語の練習になる。
1歳6ヶ月〜2歳頃
「はっぱキラキラ」という言葉
→2語文の発語練習になる。
0歳児の言葉を発しない時期からこの方法は使えます。
私は生後6ヶ月〜8ヶ月頃のお座り期頃から意識して使っていました。
例えば上記の「はっぱキラキラ」の他、「電気ピカピカ」などオノマトペ、2語文、手をヒラヒラさせるジェスチャーなどを組み合わせて使うのがコツです。
子どもは喋れなくても聞いたことを蓄積している
語彙爆発という言葉をご存知ですか?
言葉の爆発期と言われ、急に言葉数が増える時期です。
2歳〜2歳半に訪れることが多いようです。
ですが、その前って親御さんは我が子の言葉の発育に不安を覚えることがあると思うんです。
うちの子、なかなか喋らないな…
喋る言葉数がなかなか増えないな…
そんな時には上記のように子どもが発語しやすいオノマトペとジェスチャーを意識的に使ってみましょう。
オノマトペやジェスチャーを取り入れることで子どもからのサインを見逃しにくくなる
1語文(はっぱ)から2語文(ぱっぱ、キラキラ)を意識して、ジェスチャーを取り入れることで、発達段階による子どもからのサインを見逃すことが減ります。
0〜1歳頃
発語できない段階
→子どもが手をヒラヒラさせたら「はっぱキラキラしているね。」と共感して言葉を補える。
1歳〜1歳6ヶ月頃
1語文(はっぱ)を発する段階
→1語文しか話せない子どもも、自分の手をヒラヒラさせることで、2語文の意味を自ら伝えることができる。
1歳6ヶ月〜2歳頃
2語文(はっぱキラキラ)を発する段階
→「はっぱキラキラ」の他にも、1語文にオノマトペを組み合わせながら子どもとのコミュニケーションを円滑にできる。
【番外編】子どもの気持ちを聴く方法
不快の心理
まだ喋れない赤ちゃんは泣いて大人に知らせます。
その時、赤ちゃんは「不快」でモヤモヤしている状況です。
実はそのモヤモヤした気持ちって、大人も簡単に共感できる感覚なのだと思っています。
心理学では1932年にブリッジェス(Bridges)が提唱した感情(情緒)の分化 が有名ですが、子どもの感情はまず「快・不快」の感情からスタートするのだそうです。
しかも快よりも不快感情の方が早く発達するそう
そこから様々な感情が分化していきます。
例えば、怒りや嫌悪感や恐れなどです。
大人は複雑な感情を認識できるようになっているので、モヤモヤした気持ちになる時って、相当複雑な感情の時なのだと思います。
例えば、嫁姑関係でちょっとした言葉が引っかかってモヤモヤしたり…
夫の休日の何気ない「手伝うよ」の言葉にモヤモヤしたり…
そうしたモヤモヤしたなんとも言い表せない感覚が、幼い子どもほど単純な「不快」として表れると考えられます。
傾聴する方法
「傾聴する方法」情報はネット上でも多く出ています。
私は大学で傾聴法も学び、それを自分の意思がうまく伝えられない段階の子ども用にアレンジして使っていました。
私がアレンジして使っていた子どもの気持ちを聴く方法
息子がどんな気持ちでモヤモヤしているのか、息子自身が私に伝えやすいよう、私は「不快」を表す言葉として以下の言葉を息子に伝えて気持ちを聴供養にしていました。
「嫌な気持ちなんだね。」
まずはこれだけです!
そして3歳頃の息子とはよくこんな会話をしながら、息子の言葉を引き出すよう心がけていました。
私「今、嫌な気持ちなのかな?」
息子「うん、嫌な気持ち…」
私「嫌だったんだね。」(子どもの言葉の語尾に注目してその言葉を聞き返す)
息子「うん…お兄ちゃん…嫌なの。」
私「お兄ちゃんが/嫌だったの?」(子どもの言葉の語尾に注目してその言葉を使って聞き返す)
息子「うん…滑り台」
私「お兄ちゃんが/滑り台にいて/嫌だったんだね。」(ある程度情報が出てきたら、まとめて伝え返すことで、子どもの気持ちに共感しながら話を聴くことができる)
息子「うん…僕も滑り台…わーーーーん」
私「お兄ちゃんが滑り台にいて滑れなくて嫌だったんだね。」(時々言葉を補うのも効果的)
息子「うん…滑れなくて…グスン」
実際に3歳前の息子と公園に行った時にあったことですが、まだうまく言葉が出なくて、自分の気持ちを表せない息子のモヤモヤした気持ちを聴く方法として使っていました。
「嫌な気持ちなんだね。」
と息子に伝えていたところ、息子自ら、「今、嫌な気持ちなの。」と使ってくれるようにもなりました。
そしてどうして息子が泣いているのか理由を知ることができることが増えました。
さらに息子は自分で気持ちを伝えるときにアレンジを加え「変な気持ちなの。」ともよく言っていました。
この方法では、子どもがモヤモヤっとしている感情を子ども自ら、「嫌な気持ち」「変な気持ち」などと言い表してくれることが増えるので、それだけでも何で泣いているのかわからないとお手上げになることも減ります。
子ども自身が伝えやすい「不快」を表す言葉を見つけてあげるといいと思います!
さらにコミュニケーション時に意識したい点
子どもに投げかける質問はオープンクエスチョンか?それともクローズドクエスチョンか?
【オープンクエスチョン例】
「今日はどこに行きたい?」
→子どもからの答えは自由度が高い
【クローズドクエスチョン例】
「今日は〇〇公園と△△公園のどっちに行きたい?」
→子どもからの答えは2択に絞られる
この子は今、どっちの質問が心地良さそうか?と考えながらコミュニケーションをとってもいいと思います。
子ども自身が自由に意見を言えることも大切ですし、2択の方が答えやすそうならその方がいいと思いますし、ちょっとした工夫で子どもとのコミュニケーションが円滑になると思います。
植物を使った子どもとのコミュニケーション術のまとめ
植物など身近なものでオノマトペとジェスチャーを組み合わられるもの意識的に使ってみましょう!
それによってベビーサインほど本格的ではなくても0〜2歳頃の子と円滑にコミュニケーションをとる練習ができます。
子どもの気持ちを聴く時は、「不快」を表す言葉を意識的に使ってみましょう!
子どもの気持ちを聴くことができると、共感することにも繋がり、より円滑なコミュニケーションに繋がると思います。
以上が息子と試したコミュニケーション術の後紹介でした。よかったら「はっぱキラキラ」「嫌な気持ちなんだね。」と生活の中で、気軽に使ってみてくださいね!
\子どもの可能性を考えるきっかけに!/
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